茶道具の「茶入」の価値と買取相場、高額取引事例も紹介(画像付き)

「家に、昔使っていたらしき古い茶入がある」

茶入とは茶道の際に抹茶を入れておくための陶器製の容器のことです。茶道では欠かせない道具ですが、日常的に使う機会があまりないため「使っていない茶入が出てきたけど、そのまま置いている」という場合も珍しくありません。

このような茶入が見つかった場合、いったいどれくらいの買取価格が付くのか気になりませんか？

こうした茶入の中には骨董品・美術品として高い評価を受けるものがあり、1点数万円～数十万円で取引されるものも多く存在します。

まずは、1つの茶入にどれだけ高い価格が付くのかの参考情報として、過去10年間でヤフオクで落札された茶入の情報TOP3を紹介します。

なんと、2位・3位ともに130万円超えの価格で取引されていて、1位になると150万円を超える価格が付いています。

上位100件の平均落札価格も”661,385円”となっており、この取引事例からも茶入がいかに高額な価格で取引されているのかが伺えるかと思います。

そのため「家の整理で見つかった古い茶入」も、実際に査定を受けることで数十万円という買取価格になる可能性も十分にあります！

では、実際の茶入の買取価格としては、だいたいいくら位で売れるのかも続けて紹介していきます。

その後、茶入の買取においておすすめの買取業者も紹介していますので、併せて参考にしてください。

基本的に、一般家庭から見つかる茶入で、かつ買取価格が高くなりやすいのは「作家物」の作品です。

ですが、「昔に作られて骨董品として評価される茶入」や「茶匠の書付・箱書きなどがある茶入」などは、特段作家物でなくても十分な高価買取が期待できます。

けれども、茶入を鑑定して制作年を特定したり、価値を判断するには専門的な鑑定眼が問われます。

そのため、あまり価値がなさそうな茶入を見つけた場合でも、一度は専門家に相談しておくことをおすすめしています。

ただの古びた茶入に見えたとしても、査定の結果、名のある茶人が評価した品だと判明したり、作家物だと分かった場合は数万円～数十万円単位の買取価格も期待できるようになります！

茶入は日常生活であまり使う機会がなく、馴染みのない品物ではありますので、ここでは「茶入」はいったいどういうものを指すのは詳しく紹介していきます。

茶入とは、茶道の際に抹茶を入れるための「陶磁器製」の容器のことです。

派手な装飾はなく、一見、何の変哲もない陶器の小壺に見えるものが多いのですが、これらの微妙な個性が良しとされ、このような観点はまさに茶の湯文化の際立った特異性とも言えます。

また、茶道においては「濃茶(抹茶を多めに入れたドロリとしたお茶)」と「薄茶(抹茶が少なめでサラサラしたお茶)」の2種類のお茶がありますが、「濃茶を入れるのが茶入」で「薄茶を入れるのは棗」です。(棗についてはこちらでも紹介しています)

かの有名な戦国大名「織田信長」は、あらゆる戦国武将の中でも特に茶道を重んじ、「銘器狩り」と言われるほどに様々な茶器・茶入を購入していたことで知られます。ですが、実は購入と同じくらいのハイペースで、あらゆる部下へ様々な茶器を渡していました。

当時、優秀な成績を上げた家来には報酬として領地や黄金を分け与えていましたが、合戦が激化し活躍する人物が増えるたび、だんだん分け与える実質資産が不足していきます。

また、当時の武士の間では茶道が盛んに行われており、趣味として嗜む他、教養を備えた武将として活躍するためには必須項目でもありました。

こうした時代背景もあり、織田信長は土地ではなく価値のある茶道具を褒美として渡すようになったのですが、家来に茶道具を分け与える文化は、信長が没した後も豊臣家、徳川家によって引き継がれています。

そのため、文化財指定を受けているような茶器になると、武将に関わる逸話も多く残されています。

こうした戦国武将絡みのエピソードの中で特に有名なのが「天下の三肩衝(かたつき)」と呼ばれる3つの茶入です。

それぞれ「初花」「新田」「楢柴(ならしば)」という名を持つ茶入で、様々な持ち主を転々とし、特に初花と新田の2つは「織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の3大名が所有」した茶入で、現在は博物館の所蔵になっています。

織田信長は、天下の三肩衝のうち初花・新田の2つを所持し、度々茶会で披露していましたが、どうしても残りの楢柴も手に入れたいと考えていました。

そして、当時楢柴を所持していた島井宗室へ、商売の保護をする代わりに楢柴を献上することを要求します。島井宗室は献上を快諾し、その後信長は茶会のために手薄で本能寺入りします。これが本能寺の変の前日の話です。

つまり、本能寺の変が起きたのは、信長悲願の「天下三肩衝が3つ揃う目前」だったのです。

その後、初花・新田の2つの茶入は豊臣秀吉の手に渡り、その後楢柴も入手、歴代大名の中で初めて天下の三肩衝を揃えました。そして秀吉の没後、天下の三肩衝は徳川家康の手に渡っています。

茶入の買取なら、茶道具に強く、価値をしっかり見てくれる買取業者がおすすめです。

当サイトで茶道具の買取でおすすめしている買取業者は、次の「福ちゃん」です！

買取業者「福ちゃん」は骨董品の買取にも特に力を入れており、確かな鑑定眼と大手総合買取業者ならではの幅広い販売ルートを併せ持っています。

公式で無料相談や無料WEB査定サービスも行っていると明言していますので、「まずは相談だけしたい」という場合でも完全無料で対応してもらう事ができます。

「家の片付けで昔の茶入が見つかったけど、それだけで相談するのも気が引ける…」といった場合でも、福ちゃんなら安心して相談できます。

また、福ちゃんでは骨董品1点からの問い合わせはもちろんですが、生前整理や蔵整理といった大規模な片付けでも積極的に対応していますので「他にも売りたい骨董品がある」といった場合も全く問題ありません。

茶入や茶道具以外にもいろいろな骨董品をまとめて売りたいと考えている方は、当サイトで紹介している骨董品全般の総合的なおすすめ買取業者ランキングも参考にしてください。

福ちゃんは「骨董品買取にも特化している総合買取業者」という事もあり、総合的な骨董品買取においても安定しておすすめ出来ます。

こちらの詳細や各骨董品買取業者について詳しくは次のページで紹介しています。

「見た目もあまり高級そうには見えないし、どうせ安い茶入だろう」

そうお考えになる方も多いかも知れませんが、茶道は「わびさび」の文化を尊重しており、素朴な茶入の微妙な個性が評価される特異な業界です。

「質素な茶入に高い価値が付く」というのは全く珍しくない話で、織田信長や豊臣秀吉、徳川家などが好んだ茶入も非常に素朴なものであったのは有名です。

確かに、このような文化財レベルの茶入が新しく見つかることはほとんどありませんし、上記で紹介した落札価格ランキングのように数十万円～100万円単位の茶入が出てくることも珍しいです。

ただ、「5000円や2万円で売れる茶入」なら一般家庭に眠っている可能性も十分にあり、「捨てる予定だった茶入だが何となく相談してみたら、意外に高く売れた」という話も全く珍しくありません。

買取の相談といってもわざわざ店舗を探して出向く必要はなく、現在はスマホカメラの普及によって無料WEB査定の精度もかなり上がりましたし、出張買取や宅配買取も無料で利用できるので、自宅に居ながらでも簡単に買取が行えるようになっています。

一見無価値に見える茶入でも、専門業者であれば価値を見出せるかも知れませんので、不要な茶入を見つけた場合、とりあえず相談してみることをおすすめします！