家に眠っていた刀剣(日本刀)は高く売れる？
江戸時代以前には武士が腰に差していた刀剣類(日本刀)
代々受け継がれている家柄であれば実際に自宅から刀剣が出てくることもありますが、もしも刀剣類(日本刀)が出てきたら「1.そもそもどうすればよいのか」、そして「2.刀剣は売れるのかどうか」が気になるかと思います。
ですので、まずはこの2点について簡単なのでご紹介します。
刀剣を見つけてする事まとめ
刀剣類は所持および売買するにあたって、各都道府県の教育委員会により発行された【銃砲刀剣類登録証】が必要です。
その為、【銃砲刀剣類登録証】が無いまま所持を続けたり売買を行うと罰則の対象となる可能性があります。
ただし、安心してほしいのが刀剣を見つけたとしても外部に持ち歩かなければ「銃刀法違反」として即座に罰則があるわけではありません。
見つけた際には次の通りに確認しましょう。
- 1.【銃砲刀剣類登録証】の有無の確認
- 2.刀剣か模造刀かの確認
- 3.所轄の警察署の生活安全課へ相談
1.【銃砲刀剣類登録証】の有無の確認
まず確認するのが、画像のような【銃砲刀剣類登録証】の有無の確認です。
刀剣と同じ袋の中に同封されていたり、刀剣の柄や鞘の部分に張り付けてあることが多いですね。
この【銃砲刀剣類登録証】が確認できれば、刀剣の売買も所持も可能ですので問題ありません。
ですが、【銃砲刀剣類登録証】が見つからない場合は”2”の確認をしてください。
2.刀剣か模造刀かの確認
次に確認するのが、「本物の刀剣か模造刀かどうか」の確認です。
模造刀であった場合は刀剣類に含まれない為【銃砲刀剣類登録証】自体が不要となります。
一目見て模造刀と分かるものもありますが、確認方法としておすすめなのは”刀身(刃の部分)に磁石がくっつくかどうか”です。
くっつけば本物の刀剣ですし、くっつかなければ模造刀と判断できます。
3.所轄の警察署の生活安全課へ相談
本物の刀剣で【銃砲刀剣類登録証】がなかった場合は、速やかに登録証を取得する必要があります。
刀剣を買取依頼する場合はもちろんの事、所持を続ける場合も【銃砲刀剣類登録証】は必要だからです。
【銃砲刀剣類登録証】を取得する方法として、まずは住んでいる地域所轄の警察署の生活安全課へ「刀剣類の登録証を取得したい」と相談すればOKです。
ただし、いきなり刀剣を持ち込むと危険人物だと勘違いされる可能性もあるので【必ず電話で相談してから持ち込むようにしましょう】
刀剣ってどれくらいで売れるの？
【銃砲刀剣類登録証】があればすぐにでも刀剣を買取依頼することが可能です。
刀剣の買取価格は種類によってもピンキリですが全体的に買取相場は高く、列位の高い業物の「刀」などは数十万円～数百万円で取引されますし、無銘の刀であっても数十万円単位の相場で取引されることもあるほどです。
錆びた「ナマクラ」の刀剣に見えたとしても、価値をはっきりさせれば数万円以上の買取価格がつく可能性も十分にあるので、刀剣類は処分をする前に必ず専門業者に買取依頼することをおすすめします。
参考までに、刀剣の買取相場例をいくつか紹介し、続けて刀剣の高額買取が期待できるおすすめ業者も紹介します。
刀剣(日本刀)の買取価格一覧表
| 画像 / 品名 | 種類 | 買取相場 |
|---|---|---|
在銘刀「越前守源信吉」 |
刀 | 70000円 ｜ 100000円 |
無銘短刀 |
短刀 | 80000円 ｜ 120000円 |
在銘刀「備州長船忠光」 |
刀 | 50000円 ｜ 80000円 |
在銘脇差「近江大掾藤原忠吉」 |
脇差 | 250000円 ｜ 300000円 |
在銘刀「越前國住兼法」 |
刀 | 300000円 ｜ 400000円 |
買取対象となっている刀剣とは日本刀と同じ意味で、日本刀は主に「剣」「刀」「太刀」「脇差」「短刀」「槍」「薙刀」といった種類があります。
刀剣の種類と刀剣の価値に関しては少なからず関連性があり、希少性から「剣」＞「刀」＞その他刀剣類＞「薙刀・槍」と言った順に買取価格も並ぶ傾向にあります。
ただし、上記で紹介している買取価格例からも刀剣の種類よりも、刀工の銘など、その刀剣にどれほどの美術的価値があるかどうかが大きく買取価格に影響します。
こういった刀剣の買取価格に影響する要素いくつかにまとめられますのでそちらについても続けて紹介していきましょう。
価値の高い刀剣を見分けるポイント
価値の高い刀剣かどうかを確認するポイントをご紹介します。
刀剣を見つけた際には次の各ポイントを確認してみましょう。(【銃砲刀剣類登録証】がある事を前提としています。)
また、刀剣の確認ポイントは少し分かりづらいので各ポイントごとに補足説明も加えています。
- 【銃砲刀剣類登録証】の種別と銘文
- 柄と鞘の豪華さ
- 鑑定書のランク
では各ポイントごとに補足説明をしていきます。
【銃砲刀剣類登録証】の種別と銘文
銃砲刀剣類登録証の種別では、「刀」や「脇差」など刀剣の種類が記載されているので、気持ち程度にはなりますが上記で説明した刀剣の種類と価値を照らし合わせましょう。
そして、重要なのは「銘文」の確認で、こちらには刀剣の作者(刀工)の情報が確認できます。本来、刀剣の銘の確認には柄を外す必要がありますが、登録証を見れば確認可能です。
但し、刀工が誰なら高いとはピンキリなので流石に説明しきれないので、「無銘」かどうかを確認すればOKです。
「無銘」でなければ数万円単位からの買取価格は期待できるでしょう。
柄と鞘の豪華さ
実は「柄と鞘が豪華絢爛な刀剣」だった場合、高い確率で高価買取が期待できる刀剣です。
「柄と鞘が豪華絢爛な刀剣」は格の高い武士でなければ所持する事はできず、それこそ武将など将軍クラスの武士が所持する刀剣となります。
そういった豪華絢爛な刀装具に下手な刀剣は納められない為、必然的に価値の高い刀剣に該当する可能性が高いと言えるのです。
鑑定書のランク
刀剣類の確認で最も確実なのは「鑑定書に記載されているランクの確認」です。
刀剣には「日本美術刀剣保存協会」という鑑定を行っている有名な機関が存在することから、他の種類の骨董品と比べて発見時に鑑定書が付属している可能性が高くなっています。
ただし、鑑定書を発行している機関自体は複数ありますが、最も信頼できるのは「日本美術刀剣保存協会」が発行している【鑑定書】です。
「日本美術刀剣保存協会」は過去に【認定書】も発行していたのですがこれは全くの別物で、信頼度が高いのはあくまでも【鑑定書】ですので注意してください。
そして、「日本美術刀剣保存協会」発行している鑑定書(認定書)には刀剣のランク付けがされていて、次のリストの上から順に高価買取が期待できます。
- 特別重要刀剣(鑑定書)
- 重要刀剣(鑑定書)
- 特別保存刀剣(鑑定書)
- 保存刀剣(鑑定書)
- 甲種特別貴重刀剣(認定書)
- 特別貴重刀剣(認定書)
- 貴重刀剣(認定書)
これらが価値の高い刀剣かどうかを判断する簡単なポイントです。
詳しく言うと、他にも「業物」と言った刀剣の質の確認などもありますが、複雑すぎるので専門家でなければこれ以上は判断はできません。
そして、上記ポイントはあくまでも目安であり、「銘が削れている」「敢えて銘を入れなかった」だけで、実際は質が高く数十万円単位で買取してもらえる「無銘の刀剣」という可能性もあります。
ですので、刀剣を発見した場合は一度刀剣の価値・買取相場を専門的に判断できる業者に相談することをおすすめしますので、無料で相談・査定も受け付け骨董品・古美術の専門家が揃っている次のおすすめ買取業者に問い合わせて見ましょう！
刀剣買取におけるおすすめの買取業者2社！
当サイトでおすすめしているおすすめの刀剣の買取業者を紹介します。
ここで紹介している2社は無料相談・査定が可能でありながら、対応・買取価格も優れているので、気になる場合はとりあえず相談してみることをおすすめします
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日晃堂
![骨董品買取専門日晃堂]()
【日晃堂】骨董品買取データ早見表
- 骨董品の買取価格
- スタッフの対応
- 業者としての信頼性
- 口コミ・評判
刀剣買取・刀剣査定・鑑定において最もおすすめなのは骨董品専門買取業者の「日晃堂」です。
骨董品の中でも刀剣に関しては非常に優れた専門鑑定士が在籍しており、非常に詳しく売ろうとしていた刀剣類について説明してもらえました。
刀剣の買取価格に関しても日晃堂は文句なしの高額査定でしたので、刀剣についての買取・査定相談であれば日晃堂が非常におすすめです。
刀剣以外も含めた総合的な骨董品の買取ならばこちらのおすすめ買取業者ランキングも参考にしてください。 -
骨董品買取福ちゃん
![買取福ちゃんの評判はこちら]()
【福ちゃん】骨董品買取データ早見表
- 骨董品の買取価格
- スタッフの対応
- 業者としての信頼性
- 口コミ・評判
日晃堂次いで、刀剣買取・刀剣査定・鑑定においておすすめなのが俳優の中尾彬さんと池波志乃さんが印象的な買取福ちゃんです。
刀剣の査定価格に関しては日晃堂と福ちゃんで差は特にありませんでした。ですが、刀剣の査定に関して福ちゃんも対応・知識・質は優れていましたが、それ以上に日晃堂のスタッフの方が優れていた事もあり、刀剣買取については日晃堂の次点としました。
ただし、刀剣含めた骨董品以外にも様々な品物の買取ならば福ちゃんはNO1におすすめですし、生前整理や遺品整理も兼ねた買取依頼であれば、福ちゃんの遺品整理パックサービスが非常におすすめです！
両社ともに優れた買取業者ですので、相見積もりを検討するのもおすすめですね。
刀剣の種類一覧
刀剣買取と一言にいえど、刀剣には「日本刀」「刀」「太刀」「槍」「薙刀」「鍔」など種類が様々ありますので、刀剣の種類について一覧で概要と併せて紹介します。
【刀】
刀と言えばあらゆる刀剣の種類の中でも最も有名な刀剣です。刃長が2尺(60.6cm)以上で、太刀と比べて反りが少ない刀剣類を総称して刀と呼んでいます。刀剣類でも最もポピュラーな種類ですので、殆どの刀剣買取業者が最も力を入れているのは刀買取と言われています。
太刀
太刀は一見刀とよく似ていますが展示の際に刃が上に置かれる刀とは逆に、刃を下に向けて置かれることが特徴です。太刀は馬に乗って戦うことを前提として作られた刀剣ですので刃が下に向いており、長さによって更に大太刀や小太刀などに細分化されていますが、それぞれ太刀買取で買取ってもらうことが出来ます。太刀の歴史も非常に長く、聖徳太子の肖像画にも太刀が描かれています。
脇差
脇差とは主力の武器が破損した時などに使用する予備の刀であり、腰の脇に差していたことから「脇差」と呼ばれるようになったと言われており、大体の刀剣買取業者では脇差買取も行っています。大きさはだいたい一尺から二尺ほどで、武士ではない人々も所有することを許された刀剣でもありました。しかし幕末では長い刀が好まれたこともあり、例外的に大きな脇差も存在しています。
短刀
短刀とはその名のとおり短い刀のことを指し、一般的には長さが一尺以下の刀を差すことが多いです。短刀と呼ばれるようになったのは江戸自体以降のことで、以前は小刀や腰刀、刺刀などと呼ばれていましたが、買取の際は一括して短刀買取で問題ありません。短刀は室町時代頃から多く作られるようになり、武士が携帯する他、小さなサイズゆえに女性の護身用(懐刀)としても使用されていました。
槍
槍とは長い柄の先に刃をつけた武器のことで、刺突の他にも投げて使用する槍などもあります。その長さも室内用や馬乗用などで細かく分けられていますが、買取の際には一括して槍買取で構いません。日本では昔は矛(ほこ)や薙刀などが使用されていましたが、平安時代以降は槍の使用も多くなっています。戦国時代には特に盛んに用いられ、長いもので10m程の槍も作られていたそうです。
薙刀
薙刀(なぎなた)とは槍のような長い柄が特徴で、平安時代に登場したと言われている刀剣です。刃身も長く、一般的に30～60cmのものが多いのですが、長いものでは90cmを超える薙刀も多数存在しています。かつて薙刀は日本の歩兵の主流武器であったために愛用していた武士も多く、数々の名刀が残されており、良いものであれば薙刀買取でも高い値段がつきます。
鍔
鍔(鐔・つば)とは、刀剣の刀身の柄の間に挟み自身の手を防御するための鉄板で、刀剣とセットで使用されるため刀剣買取業者では鍔買取も行っていることが一般的です。特に日本刀で使用されていた鍔は芸術性に富んだ美しい装飾のものも多く、骨董品としても重宝されています。中心部には刀身を通す茎孔が空いており、鉄の他に銅で出来た鍔なども存在しています。
拵え
拵え(こしらえ)とは厳密に言えば刀装(刀剣を携帯するための付属品)となりますが、刀剣専門の買取業者でも拵え買取は行っています。拵えは日本刀とセットで携帯して使いますが、日本刀は後世に渡りずっと使い続けられるのに比べ、拵えは刀剣が次の人の手に渡ると好みに合わせて作り替えられることも多く、古いものとなるとなかなか残っていません。
刀剣を売るか処分か悩んでいるのであれば・・・
刀剣を処分する場合、ゴミなどに出す事は大変危険なので絶対にダメです。
住んでいる地域所轄の警察署に「自宅にあった刀剣を処分したい」と相談すれば引き取ってもらえますので、処分はこちらの方法で行いましょう。
ただし、錆があったり汚れていても、価値を知る前に刀剣を処分する事は大変もったいないです。
刀剣類であれば1万円以上の買取価格がつく事は珍しくなく、もしも在銘で価値の高い刀剣だった場合処分すると数十万円単位で金額的な損失を受ける可能性があります！
骨董品買取に特化した当サイトのおすすめ買取業者であれば査定や相談は無料で受ける事ができるので、処分する場合も査定・相談をしたうえで価値がない事を確認したうえで処分するようにしましょう。
もし査定で高い買取価格を提示されればその場で売却すればOKです！
