棗1つが数十万円で売れた事例も!高く売れやすい棗の特徴や買取価格もご紹介

棗(茶器)の買取相場やおすすめ買取業者を紹介します。

「自宅に使っていない古い棗がある」

棗とは薄茶を入れておくための「木製漆塗りの蓋物容器」です。茶道には欠かせない道具ではありますが、日常的に使う機会がないため、家の整理などで「使わないままずっと眠っている棗を見つけた」ということも珍しくありません。

こうした棗が見つかった場合、いくらぐらいで買取してもらえるのか気になりませんか?

棗は骨董品・美術品として価値が高いものも多くあり、結論から言えば、古い棗に高い買取価格が付く可能性は十分にあり得ます!

棗は基本的に黒一色のものが多いのですが、こうしたシンプルな棗はかの有名な千利休が好んで世に広めた形で、例え見た目が地味であっても、名の知れた作家が手掛けた棗、あるいは古美術品として評価されるような棗も多くあります。

もちろん、作家による手の込んだ装飾がある棗も美術品としての評価が付けられます。

一つの棗がどれだけ高額で取引されるのかの参考情報として、過去10年間でヤフオクで落札された棗の情報TOP3を紹介します。

棗の落札価格TOP3

画像 / 品名 落札日 / 入札件数 落札価格
純金製棗 重量297g

純金製棗 重量297g

2015年5月13日 / 403件 1,549,000円
一后一兆作 柳大棗(鵬雲斎書付)

一后一兆作 柳大棗(鵬雲斎書付)

2018年11月29日 / 80件 789,000円
豊平翠香 松橘蒔絵棗

豊平翠香 松橘蒔絵棗

2016年7月29日 / 163件 710,666円

なんと、1位は150万円以上もの価格で取引され、2位・3位もともに70万円代で落札されており、上位100件の平均落札価格も”465,794円”となっています。

この取引事例の価格から見ても、棗がいかに高額で取引されているのか伺うことが出来るかと思います。

そのため、もし家で見つかった古い棗も、骨董品買取業者の査定を受けてみたら数十万円という買取価格になった、という可能性も十分に有り得ます!

では、次は棗の買取価格がどれくらいになるかを紹介していきます。その次に、棗が高く売れるおすすめの骨董品買取業者も一覧で紹介していきますので、棗買取の際にはぜひ参考にしてください。

棗の買取実価格一覧表

画像 / 品名 種類 買取相場
二代山下甫斎 大棗(二重箱・書付)

二代山下甫斎 大棗(二重箱・書付)

大棗 50000円
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80000円
五代川端近左 松葉蒔絵大棗

五代川端近左 松葉蒔絵大棗

大棗 100000円
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150000円
大下宗香 植物繪平棗

大下宗香 植物繪平棗

平棗 5000円
| 
10000円

先に紹介した「棗の落札価格TOP3」は特に高額な取引例ですので「そんな高価なものがしょっちゅう出てくるわけないだろう」と思われたかも知れませんが、こちらの買取相場になると現実味を帯びてくるのではないでしょうか。

現に、これくらいの買取価値の棗なら個人宅で所有している割合もかなり多く、骨董品買取の市場でも数多くが取引されています。

基本的には、高額な買取価格が期待でき、かつ個人宅から出てくる棗だと「作家物」である割合が高くなります。

ですが、特段作家物でなくても「古い時代の棗」や「有名な茶匠の書付がある棗」、または純金・純銀など「素材としての価値が高い棗」などは十分に高価買取が期待できます!

けれども、棗を見て製作年代を特定したり、骨董品・美術品として価値がある棗かどうかを判断するには、経験を積んだ専門的な鑑定眼が必要不可欠です。

一見あまり価値が高くなさそうな棗でも数万円~数十万円の買取価格が付いた、というのはよくあるケースですので、価値がなさそうな地味な棗を見つけた場合でも、一度はプロに価値を判断してもらうことをおすすめしています。

棗について詳しく紹介します

棗は日常生活ではあまり馴染みのない茶道具かと思いますので、ここでは、「棗」とはいったいどういうものを指すのか詳しく紹介していきます。

棗の外見的な特徴は、「木製漆塗り」の「蓋付き容器」で「円柱形」であるということが挙げられます。

植物のなつめの実に似ていることから”棗”と呼ばれるようになりました。

茶道では抹茶を入れるときの容器として使われ、主に薄茶(抹茶を少なめにしたシャバシャバしたお茶)を入れる場面で用いられます。

棗の図柄は様々で、黒一色で塗った「黒塗棗」というシンプルなものもあれば、蒔絵で華やかな絵付けを行ったもの、「溜塗棗」という少し赤みがかったものまで多くのバリエーションがありますが、「木製漆塗りで円柱形の蓋付き容器」という特徴は共通しています。

棗の歴史は室町時代にまで遡り、当時の村田珠光という有名な茶人に贈られたものが最初という説があります。記録されている中で最も古いものでは、1564年(永禄7年)に行われた「津田宗達の茶会」で棗が登場しているのが確認されています。

棗買取でおすすめの骨董品買取業者なら

棗は茶道具カテゴリのひとつとして扱われますので、茶道具の買取に強い骨董品買取業者に依頼するのが一番です。

当サイトでおすすめしている茶道具買取業者は、次の「福ちゃん」です!

買取福ちゃんの情報まとめ

骨董品買取福ちゃん
URL https://www.fuku-chan.jp/
買取方法 店頭買取 ⁄ 宅配買取 ⁄ 出張買取
買取依頼の費用 完全無料
対応地域 全国対応(一部宅配のみ)
傷や汚れの状況 汚れていても買取可
受付時間 24時間受付

「買取福ちゃん」は中尾彬夫妻が広告塔を務めていることでも知られる大手の買取業者で、骨董品・古美術関連の買取でも非常に有名です。

確かな鑑定眼に加え、大手総合買取業者ならではの幅広い販売ルートを持っていることが特徴で、お手持ちの骨董品の価値をしっかり見たうえで買取価格を提示してくれます。

大手ならではの丁寧なサービスも人気の理由のひとつで、利用料無料・スタッフ対応の良さに加え、公式で無料相談や無料WEB査定サービスも行っていると明言していますので、「まずは価値だけ知りたい」「とりあえず相談だけしたい」という場合でも完全無料で対応してもらう事ができ、どんな些細な理由でも安心して相談することが出来ます。

そのため、家の片付けなどで「いつのか分からない古い棗が見つかったけど、それだけで相談するのも気が引ける…」という場合でも、福ちゃんであれば安心です!

また、「棗以外にも色々骨董品が見つかった」という場合など、様々な骨董品をまとめて売りたいときは、当サイトで紹介している骨董品全般の総合的なおすすめ買取業者ランキングも参考にしてください。

おすすめ骨董品買取業者早見表

業者名 1位:福ちゃん 2位:日晃堂 3位:バイセル 買取プレミアム 本郷美術
買取価格 ★7.5 ★8.0 ★6.5 ★6.5 ★6.5
スタッフ対応 ★8.0 ★8.0 ★7.0 ★7.0 ★6.5
業者の信頼性 ★8.0 ★7.0 ★8.0 ★6.5 ★7.0
口コミ・評判 ★8.0 ★7.0 ★7.0 ★7.0 ★6.5
合計点数 ★31.5 ★30 ★28.5 ★27 ★26.5
対応エリア 全国対応 全国対応 全国対応 全国対応 全国対応
公式サイト 福ちゃん 日晃堂 バイセル 買取プレミアム 本郷美術

「骨董品買取にも特化している総合買取業者」という事もあり、総合的な骨董品買取においても福ちゃんが安定しておすすめです。

こちらの詳細や各骨董品買取業者について詳しくは次のページで紹介しています。

棗を見つけたら、とりあえず骨董品買取業者へ相談を

棗を見つけたら、とりあえず骨董品買取業者へ相談を

「見た目もあまり派手じゃないし、どうせ安物」「家から出てきた棗だし、価値がないに決まってる」

実は茶道具は”わびさび”の文化が重視されることもあり、どんな高価な茶道具であっても、素人から見て価値が高そうに見えることはほとんどありません。そのため「なんでも鑑定団で出てくるような価値の高い棗なんて、我が家から出てくるはずがない」と考える方が大半です。

確かに、上記でご紹介した数十万円~100万円以上の棗になると、一般家庭から出てくる例は珍しくなります。ただ、「1万円、2万円で売れる棗」になるとかなり現実的で、一般家庭の物置から出てくるようなことも全く珍しくありません。

そのため、価値の分からない棗をそのまま処分してしまうのは非常にもったいないです。メール1通、あるいは電話1本の相談だけで1~2万円の買取価格が付くような棗だと分かれば、かなりお得な話だとは思いませんか?

現在はスマホの写真を利用することでWEB査定サービスの精度がかなり上がり、また、実際の査定に関しても無料出張買取サービスや宅配買取サービスなど利便性が高く、自宅から一歩も出ることなく手軽に利用できるため、多くの人が利用しています。

価値の分からない棗を見つけたら、まずは骨董品買取業者へ相談して価値を確認してみるのがおすすめです!

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